【小4成長シリーズ⑫】【分からない】が「めっちゃ分かった。すっきり。」に変わった日
― 理科「密度」を、積み木と人口密度から考える ―
今日は、本人から、
「理科の密度をやりたい。」
という希望がありました。
ところが、授業に来た時の表情は、少し困り顔。
「密度がよく分からない。」
そこで今日は、公式を使って計算することから始めませんでした。
まずは、鉄と発泡スチロール
立方体の積み木を使います。
同じ大きさの立方体。
一つは鉄。
もう一つは発泡スチロール。
実際に持たなくても、
「どっちが重い?」
と聞けば、すぐに分かります。
もちろん、鉄です。
では、
同じ大きさなのに、なぜ鉄の方が重いのでしょう?
ここから考えていきました。
「重い=ぎゅっと詰まっている」
同じ大きさなのに重さが違う。
ということは、
重い鉄は、その大きさの中にたくさんの物質が入っている。
ぎゅっと詰まっている。
一方、発泡スチロールは、
まばらで、少ししか入っていない。
そんなイメージです。
すると、「密度」という言葉が少し身近になってきます。
そこから「人口密度」へ
ここで、理科の「密度」から少し離れて、
人口密度を考えてみました。
例えば、北海道の広い草原。
「この同じ広さの中に、人は何人いるかな?」
一人くらい?
もしかすると、誰もいないかもしれません。
では、東京駅の周辺なら?
同じくらいの広さに、人はどれくらいいるでしょう。
もちろん、数えられないくらいたくさん。
北海道の草原と東京駅。
同じ広さの中にいる「人の数」が全く違います。
つまり、
人がぎゅっと集まっている。
あるいは、
まばらにいる。
これが「人口密度」の感覚です。
そして、
「これって、さっきの鉄と発泡スチロールと同じ考え方だね。」
と、理科の「密度」に戻ります。
「あ、そういうことか!」
ここまでつながると、それまで「全く分からない」と感じていたものが、急に見えてきます。
そして、その後の問題は――
すらすら。
さっきまで困った表情をしていたのが嘘のように、問題を解いていきました。
そして、授業が終わってお母様のお迎えを待つ時。
お母様に向かって、
「めっちゃ分かった。すっきり。」
と一言。
その表情は、本当にすっきりしていました。
「公式を覚える」前に、「意味が分かる」
理科では、密度の公式を覚える必要があります。
でも、公式を覚えただけでは、
「なぜこの計算をするの?」
というところが分からないことがあります。
ポラリスでは、できるだけその前に、
「そもそも、これは何を表しているの?」
を考えます。
鉄と発泡スチロール。
北海道と東京駅。
一見、全く違う話に見えます。
でも、
「同じ大きさの中に、どれくらい詰まっているか」
という考え方でつながっています。
こうやって、一つの知識を別の身近なものとつなげていくと、抽象的だった言葉が具体的なイメージに変わります。
「分からない」は、分かるための入り口
今日、最初は少し困った顔をしていた生徒さん。
それが最後には、
「めっちゃ分かった。すっきり。」
という言葉になりました。
私は、この変化がとても大切だと思っています。
「分からない」ことは、悪いことではありません。
むしろ、
「分からないから、どうしたら分かるんだろう?」
と考えることが、学びの始まりです。
そして、分からなかったものが、自分の中でつながった瞬間。
その時の
「分かった!」
という感覚は、次の学びへの大きな力になります。
ポラリスでは、答えや公式をただ覚えるだけではなく、
「なぜ?」
「どういうこと?」
「自分の知っていることと、どうつながる?」
を大切にしています。
今日も一つ、
「分からない」が「めっちゃ分かった」に変わりました。
こうした小さな「分かった!」を一つずつ積み重ねていくことが、確かな学力につながっていくのだと思います。
「分からない」を、そのままにしないために
「公式は覚えたけれど、問題になると分からない。」
「そもそも、何をしているのか分からない。」
そんなとき、必要なのは、もう一度公式を覚えることだけではないかもしれません。
その子が「分かる」ところまで戻り、
身近なこととつなげ、
自分の頭で考えてみる。
すると、ある瞬間に、
「あ、そういうことか!」
と、つながることがあります。
今回の朋禾さんの
「めっちゃ分かった。すっきり。」
という一言も、そんな瞬間だったのだと思います。
ポラリスでは、答えや公式を覚えるだけではなく、
「なぜ?」「どうして?」を大切にしながら、一人ひとりの理解に合わせて学習しています。
▶ 小4生の成長シリーズ一覧はこちら
【小4生の成長シリーズ①】「進学塾と併用できますか?」そのご相談から始まりました。
【小4生の成長シリーズ②】「分からない」が「分かりやすい」に変わるまで
【小4生の成長シリーズ③】「算数は楽しい。」その一言が何より嬉しかった日
【小4生の成長シリーズ④】「分かる」が増えると、子どもはこんなにも変わる。
【小4生の成長シリーズ⑥】「先生、日曜日のテストが楽しみ。」
【小4生の成長シリーズ⑦】「爽快な疲れだった。」公開学力テストを終えて
【小4生の成長シリーズ⑧】「考えるのが楽しい」その言葉が、何より嬉しかった日
【小4生の成長シリーズ⑨】クラスが上がった日より、「楽しかった」の一言が嬉しかった日
【小4生の成長シリーズ⑩】「先生、見つけた!」――教わるのではなく、自分で見つけた日
進学塾に通いながら、もう少しじっくり考える時間をつくりたい方も、
「分からない」が増えてきたけれど、どう学習すればよいか迷っている方も、
まずは一度、お子さまの今の様子をお聞かせください。
体験授業の前のご相談も承っております。
小さなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。