
“淡々”の中にある、鍛え抜かれた厳しさ
【白陵中の“リアル”①】数学α──「°を書き忘れて0点」!?
白陵中学では、数学が3つに分かれています。
代数のβ、作図中心のγ、
そして今回ご紹介するのは、幾何のα。
「幾何を扱う“α”の授業」
このαでは、角度や合同証明などの単元を扱い、
授業では小テスト(4問)が実施されることもあります。
生徒たちはテスト後に互いの答案を交換し、
自己採点を行って提出します。
「返却された答案に隠された“指導のまなざし”」
ある日、ポラリスに通う生徒の答案が0点でした。
計算や論理は合っていたのに、“角度”の単位「°(度)」を
書いていなかったからです。
ところが、採点済みの答案は
「満点」に書き換えられて返却されてきました。
──もちろん先生は、一枚一枚を丁寧に確認し、
正確に評価をされています。
この姿勢こそが、
白陵の「学びへの厳格な視線」そのもの。
αの授業を担当される先生は、
どんな場面でも動じず、
淡々と授業を進めていくそうです。
しかし、その静けさの中に、
厳しさと深い教育的意図が
込められているのではないかと思います。
「生徒たちはどう受け止めているのか」
小テストの内容も決して簡単ではなく、
日々の学びに緊張感と集中力が求められます。
それでも生徒たちは、
この時間を通して
自らの思考の精度を高めていきます。
白陵の数学──
それは、
「正確に考える」
「厳しく見つめ直す」
ことなのです。
次回は、宿題は出さない。でも“やってて当たり前”
なβの授業をご紹介します。
放課後、生徒を呼び出して謝る熱血先生とは──?